運送業で働くならとっておくべき必須資格9種!キャリアアップに繋がる資格は?

Young adult male walking on city sidewalk while carrying a cardboard box,suggesting a delivery or moving task in an urban,professional environment.


▼▼トラックドライバー転職情報!▼▼

運送業で働いていると、「もっと収入を上げたい」「将来のために何か資格を取りたい」と考えることがありますよね。実際、運送業界では資格を持っているかどうかで、給料や働ける場所が大きく変わってきます。

でも、どの資格から取ればいいのか、どれが本当に役に立つのか、迷ってしまうもの。特に未経験の方や、これから運送業界でキャリアを積んでいきたい方にとって、資格選びは重要な分かれ道になります。

そこで今回は、運送業で働くなら絶対に知っておきたい必須資格9種類をご紹介します。基本的な運転免許から、将来の独立開業に必要な資格まで、あなたのキャリアステージに合わせて選べるよう詳しく解説していきます。

この記事を読めば、自分に必要な資格が見つかり、運送業界での明るい未来が描けるはずです。

運送業で働くために絶対に必要な基本資格4種

運送業で働くなら、まず押さえておきたいのが運転免許です。普通免許だけでは運べる荷物に限りがあるため、より大きなトラックを運転できる免許を取得することで、仕事の幅が一気に広がります。

基本となる運転免許は以下の4つです。

  • 普通自動車運転免許
  • 準中型自動車運転免許
  • 中型自動車運転免許
  • 大型自動車運転免許

それぞれの特徴と取得のメリットを詳しく見ていきましょう。

1. 普通自動車運転免許|すべての始まり

普通自動車運転免許は、運送業で働くための第一歩です。車両総重量3.5トン未満の車両を運転でき、軽貨物や小型の配送車での仕事に就けます。

軽貨物ドライバーとして働く場合、普通免許があれば今すぐにでも始められるのが大きなメリット。宅配便の配達や、個人事業主として独立することも可能です。

ただし、普通免許だけでは運べる荷物の量に制限があるため、収入面では他の免許に比べて低めになることが多いです。それでも、運送業界への入り口として、まずは普通免許から始めてみるのがおすすめです。

2. 準中型自動車運転免許|3トントラックを運転するなら

準中型自動車運転免許は、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満の車両を運転できる免許です。いわゆる3トントラックでの配送業務に就けるようになります。

この免許を取得すると、普通免許では運べない量の荷物を運搬できるため、給料アップが期待できます。また、多くの運送会社で需要があるサイズのトラックなので、就職先の選択肢も広がります。

取得条件は18歳以上で、普通免許を持っていれば受験可能。費用は教習所で約15万円程度かかりますが、会社によっては資格取得支援制度を利用できる場合もあります。

3. 中型自動車運転免許|4トントラックで仕事の幅が広がる

中型自動車運転免許は、車両総重量7.5トン以上11トン未満の車両を運転できる免許です。4トントラックでの配送業務が可能になり、運送業界での活躍の場が大きく広がります。

この免許を持っていると、中距離の配送や、ある程度まとまった量の荷物を運ぶ仕事に就けます。給料も準中型免許より高くなることが多く、月収30万円以上を目指すことも可能です。

取得には普通免許取得から2年以上の運転経歴が必要で、費用は約20万円程度。運送会社の中には、中型免許を持っていることを採用条件にしているところも多いため、キャリアアップを考えるなら取得しておきたい資格です。

4. 大型自動車運転免許|10トントラックで高収入を狙う

大型自動車運転免許は、車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車両を運転できる免許です。10トントラックでの長距離輸送や大量の荷物を運ぶ仕事に就けるようになります。

大型免許を取得すると、運送業界での収入が大幅にアップします。長距離ドライバーとして働けば、月収40万円以上も十分に狙えるレベルです。また、すべてのトラックを運転できるため、年齢を重ねても自分の体力に合わせて仕事を選べる柔軟性があります。

取得条件は普通免許取得から3年以上の運転経歴が必要で、費用は約35万円程度。高額な投資になりますが、将来的な収入アップを考えると、取得する価値は十分にあります。

運送業の開業・管理に必須の資格5種

運送業で独立開業を考えている方や、管理職を目指している方には、運転免許以外の専門資格が必要になります。これらの資格は、運送会社の安全運行や法令遵守に欠かせないものです。

開業・管理に必要な資格は以下の5つです。

  • 運行管理者資格
  • 運行管理補助者資格
  • 整備管理者資格
  • 法令試験合格資格
  • 自動車整備士資格

それぞれの役割と取得方法を詳しく解説していきます。

5. 運行管理者資格|ドライバーの安全を守る責任者

運行管理者資格は、運送会社でドライバーの安全運行を管理する責任者になるための資格です。ドライバーの健康状態チェックや運行計画の作成、安全指導などを行います。

この資格を取得すると、運送会社の管理職として働けるようになり、給料も大幅にアップします。デスクワークが中心になるため、体力的な負担も軽減され、長く働き続けられるのもメリットです。

運行管理者試験の合格率と勉強方法

運行管理者試験の合格率は約30%程度と、決して簡単な試験ではありません。しっかりとした準備が必要です。

勉強方法としては、過去問題集を繰り返し解くことが基本。法令関係の知識が中心になるため、暗記よりも理解を重視した学習が効果的です。

実務経験での取得ルート

運行管理者資格は、試験合格以外にも実務経験による取得ルートがあります。運行管理に関する実務経験が1年以上あり、基礎講習を修了していれば、試験を受けずに資格を取得できます。

6. 運行管理補助者資格|管理者をサポートする重要な役割

運行管理補助者資格は、運行管理者をサポートする役割を担う資格です。運行管理者が不在の時に代理で業務を行ったり、日常的な管理業務を分担したりします。

この資格を取得することで、運送会社での昇進の道筋が見えてきます。将来的に運行管理者を目指す方にとって、ステップアップのための重要な資格といえるでしょう。

取得方法は運行管理者と同様で、試験合格または実務経験と基礎講習の修了が必要です。運行管理者よりも取得しやすく、管理職への第一歩として最適な資格です。

7. 整備管理者資格|車両の安全を担う専門家

整備管理者資格は、運送会社の車両整備を管理する専門家になるための資格です。車両の点検や整備計画の作成、整備記録の管理などを行います。

5台以上の事業用自動車を使用する運送会社では、整備管理者の選任が法律で義務付けられているため、需要の高い資格です。技術的な知識が必要ですが、その分専門性が高く評価されます。

取得には自動車整備士の資格を持っているか、一定の実務経験が必要です。車両整備に興味がある方や、技術面でのキャリアアップを目指す方におすすめの資格です。

8. 法令試験合格資格|開業に向けた最後の関門

法令試験合格資格は、一般貨物自動車運送事業の許可を取得する際に必要な資格です。運送業に関する法令知識を問う試験で、独立開業を目指す方には必須の資格といえます。

この試験に合格することで、自分の運送会社を設立する権利を得られます。将来的に独立を考えている方は、早めに取得しておくことをおすすめします。

試験内容は道路運送法や労働基準法など、運送業に関わる法令全般。合格率は比較的高めですが、幅広い知識が必要なため、計画的な学習が重要です。

9. 自動車整備士資格|技術力で差をつける

自動車整備士資格は、車両の整備や修理を行うための国家資格です。運送業界では、自社の車両整備ができることで大きなコスト削減につながります。

この資格を持っていると、整備管理者への道も開けますし、独立開業時にも整備費用を抑えられるメリットがあります。技術系のキャリアを積みたい方には特におすすめの資格です。

取得には専門学校での学習や実務経験が必要で、1級から3級まで段階的に取得していきます。時間はかかりますが、専門性の高い技術者として長く活躍できる資格です。

運送業でキャリアアップに繋がる特殊資格

運送業界では、基本的な運転免許や管理資格以外にも、特殊な作業に必要な資格があります。これらの資格を取得することで、より専門性の高い仕事に就けるようになり、収入アップも期待できます。

けん引免許|トレーラー運転手への道

けん引免許は、車両総重量750キロを超える被けん引車両をけん引するための免許です。トレーラーでの長距離輸送や大型機械の運搬など、専門性の高い仕事に就けるようになります。

トレーラー運転手は運送業界でも高収入の職種として知られており、月収50万円以上を稼ぐドライバーも珍しくありません。ただし、高度な運転技術が必要で、責任も重い仕事です。

取得には大型免許が必要で、費用は約15万円程度。特殊な技術が必要な分、需要も高く、将来性のある資格といえるでしょう。

フォークリフト運転技能者|倉庫作業で重宝される

フォークリフト運転技能者は、倉庫や工場でフォークリフトを運転するための国家資格です。荷物の積み下ろしや倉庫内での移動作業に必要で、運送業界では非常に重宝される資格です。

この資格を持っていると、ドライバー業務だけでなく倉庫作業も担当できるため、仕事の幅が大きく広がります。また、資格手当が支給される会社も多く、月収アップにも直結します。

取得費用は2万円から5万円程度と比較的安価で、講習を受ければほぼ確実に合格できます。運送業界で働くなら、ぜひ取得しておきたい資格の一つです。

玉掛作業者|クレーン作業に欠かせない資格

玉掛作業者は、クレーンなどの吊り上げ機械で荷物を吊り上げる際に、荷物にワイヤーロープやチェーンを掛けたり外したりする作業を行うための資格です。

建設現場や工場での重量物運搬に必要で、特殊な技術を要する作業のため、資格手当も高めに設定されることが多いです。

取得には学科講習と実技講習を受ける必要があり、費用は約2万円程度。クレーン作業に関わる仕事を考えている方には必須の資格です。

危険物取扱者|タンクローリー運転手になるために

危険物取扱者は、ガソリンや灯油などの危険物を取り扱うための国家資格です。タンクローリーでの燃料輸送や、化学薬品の運搬などに必要になります。

危険物を扱う仕事は専門性が高く、給料も一般的な運送業務より高めに設定されています。ただし、安全管理への責任も重く、細心の注意が必要な仕事です。

資格は甲種、乙種、丙種に分かれており、取り扱える危険物の種類が異なります。運送業界では乙種4類(ガソリンや軽油など)の需要が最も高くなっています。

運送業で資格を取得する3つのメリット

運送業界で資格を取得することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、資格取得がもたらす3つの大きなメリットについて詳しく解説します。

給与アップ|資格手当で月収が変わる

資格を取得する最大のメリットは、やはり給与アップです。多くの運送会社では、資格に応じて資格手当を支給しており、月収に直接反映されます。

例えば、大型免許を取得すると月額1万円から3万円程度の手当が支給されることが多く、年収にすると12万円から36万円のアップになります。運行管理者資格なら、さらに高額な手当が期待できるでしょう。

また、資格を持っていることで基本給自体が上がる場合もあります。長期的に見ると、資格取得にかかった費用は十分に回収できる投資といえるでしょう。

転職に有利|どこでも重宝される人材になる

運送業界は慢性的な人手不足に悩んでいるため、資格を持った人材は非常に重宝されます。特に大型免許や運行管理者資格を持っていると、転職時に有利になることは間違いありません。

資格があることで、より良い条件の会社に転職できる可能性も高まります。給料や休日、福利厚生など、自分の希望に合った職場を選べるようになるのは大きなメリットです。

また、資格を複数持っていることで、さまざまな業務に対応できる「マルチプレイヤー」として評価され、より安定した雇用を得られる可能性も高くなります。

独立開業の道|自分の会社を持つ夢が現実に

運送業界では、資格を取得することで独立開業への道が開けます。運行管理者資格や整備管理者資格、法令試験合格などの資格を揃えることで、自分の運送会社を設立できるようになります。

独立開業すれば、収入の上限がなくなり、努力次第で大きな収益を得ることも可能です。また、自分の理想とする働き方を実現できるのも大きな魅力でしょう。

ただし、独立開業にはリスクも伴います。資格取得と合わせて、経営に関する知識も身につけておくことが重要です。

運送業の資格取得でよくある疑問と解決策

運送業の資格取得を検討している方から、よく寄せられる疑問について詳しくお答えします。これらの疑問を解決することで、より具体的な資格取得計画を立てられるはずです。

資格取得にかかる費用と期間はどのくらい?

資格取得にかかる費用と期間は、資格の種類によって大きく異なります。比較的取得しやすいものから、時間と費用がかかるものまでさまざまです。

運転免許の場合、準中型免許で約15万円・2週間程度、大型免許で約35万円・3週間程度が目安になります。一方、フォークリフト運転技能者なら2万円から5万円・2日間程度で取得可能です。

運行管理者資格は受験料が6,000円程度と安価ですが、合格するまでの勉強期間として3か月から6か月程度は見込んでおく必要があります。

会社の資格取得支援制度を活用する方法

多くの運送会社では、従業員の資格取得を支援する制度を設けています。これらの制度を上手に活用することで、費用負担を大幅に軽減できます。

一般的な支援制度としては、資格取得費用の全額または一部補助、有給での講習参加、合格時の報奨金支給などがあります。会社によって制度の内容は異なるため、まずは人事担当者に相談してみましょう。

制度を利用する際は、一定期間の勤務継続が条件になることが多いです。転職を考えている場合は、条件をよく確認してから申請することが大切です。

働きながら効率的に資格を取る勉強法

運送業で働きながら資格取得を目指す場合、限られた時間を有効活用する勉強法が重要になります。効率的な学習方法をいくつかご紹介します。

まず、スキマ時間を活用した学習が効果的です。休憩時間や待機時間に、スマートフォンアプリや参考書を使って少しずつ勉強を進めましょう。

また、過去問題を中心とした学習も重要です。特に運行管理者試験などは、過去問のパターンを覚えることで合格率を大幅に上げられます。

運送業界の将来性と資格の重要性

運送業界は今後どのような変化を迎えるのでしょうか。業界の将来性と、その中で資格が果たす役割について詳しく見ていきましょう。

EC市場拡大で高まる運送業の需要

インターネット通販の普及により、運送業界の需要は年々高まっています。特に宅配便の取扱量は右肩上がりで増加しており、この傾向は今後も続くと予想されます。

新型コロナウイルスの影響で、さらにオンラインショッピングが普及したことも、運送業界にとって追い風となっています。人々の生活様式の変化により、配送サービスの重要性はますます高まっているのです。

このような状況下で、運送業界で働く人材の価値も高まっています。特に資格を持った専門性の高い人材は、より一層重宝されるようになるでしょう。

自動運転時代でも残る人間の価値

自動運転技術の発達により、将来的にはトラックドライバーの仕事がなくなるのではないかと心配する声もあります。しかし、完全自動運転の実現にはまだ時間がかかり、当面は人間のドライバーが必要です。

また、自動運転車両が普及しても、監視役としての人間の存在は欠かせません。機械の操作や緊急時の対応など、人間にしかできない業務は残り続けるでしょう。

さらに、お客様とのコミュニケーションが必要な配送業務や、特殊な技術を要する作業については、人間の方が適している場合も多いのです。

専門資格を持つドライバーが生き残る理由

技術の進歩により運送業界が変化する中で、専門資格を持つドライバーの価値はより高まっています。単純な運転業務は自動化される可能性がありますが、専門知識や技術を要する業務は人間が担い続けるからです。

例えば、危険物取扱者の資格を持つドライバーは、安全管理の専門知識を持っているため、自動化が進んでも需要が残るでしょう。運行管理者などの管理職も同様です。

資格を取得することで、将来の技術革新にも対応できる「付加価値の高い人材」になることができるのです。

資格取得の優先順位と計画的なキャリア形成

運送業界でキャリアアップを目指すなら、資格取得の優先順位を明確にし、計画的に進めることが重要です。あなたの現在の状況と将来の目標に合わせて、最適な資格取得プランを立てましょう。

未経験者が最初に取るべき資格

運送業界が未経験の方は、まず基本的な運転免許から取得することをおすすめします。普通免許しか持っていない場合は、準中型免許の取得を最優先に考えましょう。

準中型免許があれば、3トントラックでの配送業務に就けるようになり、就職先の選択肢が大幅に広がります。また、多くの運送会社で需要があるサイズのため、安定した雇用を得やすくなります。

次に取得を検討したいのがフォークリフト運転技能者です。費用も安く、短期間で取得できるため、コストパフォーマンスの高い資格といえるでしょう。

経験者がステップアップするための資格

すでに運送業界で働いている方は、現在の業務内容と将来の目標に応じて資格を選択しましょう。より大きなトラックを運転したい場合は、中型免許や大型免許の取得を検討してください。

管理職を目指している方は、運行管理者資格の取得がおすすめです。この資格があることで、運送会社での昇進の道が開けます。また、将来的な独立開業の際にも必要になる資格です。

特殊な業務に興味がある方は、けん引免許や危険物取扱者などの専門資格も検討してみてください。これらの資格は取得者が少ないため、高い付加価値を持つ人材として評価されます。

将来の独立を見据えた資格取得戦略

将来的に独立開業を考えている方は、運行管理者資格、整備管理者資格、法令試験合格の3つを揃えることが必要です。これらの資格がなければ、一般貨物自動車運送事業の許可を取得できません。

また、自動車整備士の資格があると、自社の車両整備を行えるため、大幅なコスト削減につながります。初期投資は大きくなりますが、長期的に見ると非常に有効な資格です。

独立開業には資格以外にも、資金調達や営業活動など、さまざまな準備が必要です。資格取得と並行して、経営に関する知識も身につけておくことをおすすめします。

まとめ|運送業で長く活躍するための資格戦略

今回の記事では、運送業で働くなら取得しておきたい必須資格9種類について詳しく解説しました。以下に重要なポイントをまとめます。

  • 基本的な運転免許(普通・準中型・中型・大型)は収入アップの基盤となる
  • 運行管理者資格は管理職への道を開く重要な資格
  • フォークリフト運転技能者は費用対効果が高く取得しやすい
  • 危険物取扱者やけん引免許は専門性が高く高収入につながる
  • 資格取得により転職時の選択肢が大幅に広がる
  • 独立開業には運行管理者・整備管理者・法令試験合格が必須
  • 会社の資格取得支援制度を活用すれば費用負担を軽減できる

運送業界は今後も成長が期待される分野です。EC市場の拡大や物流の重要性の高まりにより、専門資格を持つ人材の価値はますます高くなるでしょう。

あなたの現在の状況と将来の目標に合わせて、計画的に資格取得を進めてください。一歩ずつ着実にスキルアップしていけば、運送業界での明るい未来が待っているはずです。



▼▼タクシードライバー転職案内!▼▼