車の税金って、いつ払うのか迷いませんか?毎年この時期になると「あれ、今年はいつまでだっけ?」と慌てる方も多いはず。特にトラックや軽貨物を使って仕事をしている方にとって、税金の支払いは大切な経費の一つですよね。
車の税金である自動車税は、基本的に5月に納めるものです。でも、車の種類や地域によって金額や期限が違うこともあるんです。
今回は、自動車税の基本的な仕組みから、トラックや軽貨物特有の税金事情まで、わかりやすくお話しします。これを読めば、もう税金の支払いで慌てることはありませんよ。
【結論】車の税金は5月に納める!まずは基本を押さえよう
車の税金である自動車税は、毎年5月に納付書が届き、5月末までに支払うのが基本です。ただし、2025年は少し特別な事情があります。
自動車税の納付期限は毎年5月31日
自動車税の納付期限は、全国ほとんどの都道府県で5月31日に設定されています。この日までに支払いを済ませる必要があります。
ただし、2025年は5月31日が土曜日にあたるため、実際の納付期限は6月2日(月)になります。金融機関やコンビニでの支払いも、この日まで可能です。
納付書は5月上旬に届く
自動車税の納付書は、毎年5月の上旬に車検証に記載された住所に送られてきます。4月1日時点で車を所有している方に課税されるため、この時期に必ず届くはずです。
もし5月中旬になっても届かない場合は、住所変更の手続きが済んでいない可能性があります。
一部地域では6月末が期限の場合もある
青森県や秋田県など、一部の自治体では納付期限が6月30日に設定されています。お住まいの地域によって期限が違うので、必ず納付書に記載された期限を確認してくださいね。
地方によって期限が違うのは、地域の事情や慣習を考慮しているためです。
ポイント1:自動車税の仕組みを知れば怖くない
自動車税って聞くと難しそうに感じますが、実はとてもシンプルな仕組みです。基本的なルールを覚えておけば、もう迷うことはありません。
自動車税って何?誰が払うの?
自動車税は、車を持っている人が毎年支払う都道府県税です。車を道路で使う権利に対してかかる税金、と考えるとわかりやすいでしょう。
税額は車の排気量や用途によって決まります。大きなエンジンの車ほど税金も高くなる仕組みです。
4月1日時点の車の所有者に課税される
自動車税は、毎年4月1日時点で車検証に記載されている所有者に課税されます。この日に車を持っていれば、その年の税金を支払う義務が発生するんです。
たとえば、4月2日に車を売却しても、その年の自動車税は元の所有者が支払うことになります。逆に、3月31日に車を購入すれば、翌日から税金の支払い義務が生じます。
車検証の住所に納付書が送られてくる
納付書は車検証に記載された住所に送られます。引っ越しをした場合は、必ず車検証の住所変更手続きを行ってください。
住所変更を忘れていると、納付書が届かずに支払いが遅れてしまう可能性があります。
ローン中の車は所有者欄に注意が必要
ローンで車を購入した場合、車検証の所有者欄にはローン会社の名前が記載されることがあります。この場合、税金の請求もローン会社に届きます。
ただし、実際の支払いは使用者(あなた)が行うのが一般的です。ローン会社から連絡が来るので、指示に従って支払いましょう。
ポイント2:トラック・軽貨物の税金は普通車と違う
仕事でトラックや軽貨物を使っている方にとって、税金の仕組みは特に重要です。普通車とは計算方法が違うので、しっかり理解しておきましょう。
トラックの自動車税は積載量で決まる
トラックの自動車税は、普通車のような排気量ではなく積載量で税額が決まります。荷物をたくさん積める車ほど税金も高くなる仕組みです。
自家用トラックの税額一覧表
自家用のトラック(白ナンバー)の税額は以下のとおりです。
最大積載量 | 税額(年額) |
---|---|
1トン以下 | 8,000円 |
1トン超~2トン以下 | 11,500円 |
2トン超~3トン以下 | 16,000円 |
3トン超~4トン以下 | 20,500円 |
4トン超~5トン以下 | 25,500円 |
事業用トラックの税額一覧表
事業用のトラック(緑ナンバー)は、自家用よりも税額が安く設定されています。
最大積載量 | 税額(年額) |
---|---|
1トン以下 | 6,500円 |
1トン超~2トン以下 | 9,000円 |
2トン超~3トン以下 | 12,000円 |
3トン超~4トン以下 | 15,000円 |
4トン超~5トン以下 | 18,500円 |
8トン以上は1トンごとに加算される
8トンを超える大型トラックの場合、1トンごとに一定額が加算されます。具体的な金額は車検証で確認するか、管轄の税務署に問い合わせてみてください。
軽貨物車(4ナンバー)の税金は特別扱い
軽貨物車は普通のトラックとは違い、軽自動車税という市町村税がかかります。配達業や運送業で人気の軽バンも、この区分に入ります。
軽自動車税(種別割)の金額
軽貨物車の税額は以下のとおりです。
用途 | 税額(年額) |
---|---|
自家用(貨物) | 5,000円 |
営業用(貨物) | 3,800円 |
普通車と比べると、かなり安い税額になっています。これが軽貨物車の大きなメリットの一つです。
営業用と自家用で税額が違う理由
営業用(緑ナンバー)の方が税額が安いのは、事業を支援する目的があるからです。ただし、営業用にするには運輸局での許可が必要で、手続きも複雑になります。
13年経過車は税額がアップする
軽自動車も、初回登録から13年が経過すると税額が上がります。軽貨物の場合、自家用は6,000円、営業用は4,500円になります。
古い車を長く使っている方は、この点も考慮しておきましょう。
事業用登録と自家用登録、どちらがお得?
事業用と自家用、どちらで登録するか迷う方も多いでしょう。それぞれにメリットとデメリットがあります。
事業用は税金面で優遇されている
事業用登録の最大のメリットは、税金が安いことです。自動車税だけでなく、自動車重量税も優遇されています。
ただし、事業用にするには運輸局での許可が必要で、定期的な点検や報告義務もあります。
自賠責保険は自家用の方が安い
一方で、自賠責保険は自家用の方が安く設定されています。税金と保険料を総合的に考えて、どちらがお得か判断する必要があります。
個人事業主の方は、税理士さんに相談してみるのもおすすめです。
ポイント3:支払い方法と注意点を把握しておこう
自動車税の支払い方法は年々便利になっています。自分に合った方法を選んで、確実に期限内に支払いましょう。
自動車税の支払い方法いろいろ
現在は現金だけでなく、様々なキャッシュレス決済にも対応しています。
コンビニ払いが一番手軽
最も手軽なのは、コンビニでの支払いです。24時間いつでも支払えて、その場で領収証書も発行されます。
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど、ほぼ全てのコンビニで対応しています。
銀行・郵便局での窓口払い
従来からある方法で、銀行や郵便局の窓口で現金払いできます。平日の営業時間内に行く必要がありますが、確実に処理してもらえます。
ネットバンキングやクレジットカード払い
インターネットバンキングやクレジットカードでの支払いも可能です。自宅にいながら手続きできるので、忙しい方には便利です。
ただし、クレジットカード払いの場合は手数料がかかることがあります。
スマホアプリでの支払い
PayPayやd払い、auPAYなどのスマホ決済アプリでも支払えます。ポイントが貯まるアプリもあるので、お得に支払えることもあります。
納付書が届かない時の対処法
納付書が届かない場合は、いくつかの原因が考えられます。
引っ越し後の住所変更を忘れていませんか?
最も多いのが、住所変更の手続きを忘れているケースです。引っ越しをしたら、必ず車検証の住所変更を行ってください。
手続きは運輸支局で行えます。
車検証の住所と現住所が違う場合
車検証の住所と実際の住所が違う場合、納付書は車検証の住所に送られます。郵便局に転送届を出していても、税務関係の書類は転送されないことがあります。
紛失した時の再発行手続き
納付書を紛失した場合は、都道府県の税務署で再発行してもらえます。車検証を持参すれば、すぐに発行してもらえます。
支払いを忘れた時のペナルティ
自動車税の支払いを忘れると、いくつかのペナルティが発生します。
延滞金が発生する
納付期限を過ぎると、延滞金が発生します。年率は約7.3%で、日割りで計算されます。
少額でも積み重なると大きな金額になるので、早めに支払いましょう。
車検が受けられなくなる
自動車税を滞納していると、車検を受けることができません。車検証の更新ができないと、その車は公道を走れなくなります。
仕事で車を使っている方にとっては、大きな問題になります。
最悪の場合は差し押さえも
長期間滞納を続けると、財産の差し押さえが行われることもあります。車両自体が差し押さえられる可能性もあるので、絶対に避けたい事態です。
カーリースを使っている人の税金事情
最近増えているカーリース。税金の扱いはどうなっているのでしょうか。
リース車の自動車税は誰が払う?
カーリースの場合、車検証上の所有者はリース会社になります。そのため、自動車税の納付書もリース会社に届きます。
ただし、実際の支払いは利用者が行うのが一般的です。
月額料金に税金が含まれているメリット
多くのカーリースでは、自動車税が月額料金に含まれています。これにより、毎年まとまった金額を支払う必要がなくなります。
家計管理がしやすくなるのは大きなメリットですね。
軽貨物リースで開業する時の注意点
軽貨物の配達業で開業する際、リース車を使う方も多いでしょう。この場合、事業用登録ができるかどうか、事前にリース会社に確認してください。
契約内容によっては、自家用登録のみの場合もあります。
知っておきたい自動車税の豆知識
自動車税には、知っておくと役立つ豆知識がいくつかあります。
2019年の税制改正でトラックは対象外だった
2019年10月に自動車税の減税が行われましたが、これは普通乗用車のみが対象でした。トラックや軽貨物車は対象外だったんです。
仕事で使う車の税金は、あまり優遇されていないのが現状です。
環境性能割って何?
2019年から導入された環境性能割は、車の購入時にかかる税金です。燃費性能に応じて税率が決まります。
自動車税とは別の税金なので、混同しないよう注意してください。
13年経過車の重課税制度
車は新規登録から13年が経過すると、自動車税が約15%上がります。これは環境負荷の大きい古い車から、新しい車への買い替えを促すためです。
長く同じ車を使っている方は、この点も考慮して維持費を計算しましょう。
エコカー減税の対象車種
ハイブリッド車や電気自動車などのエコカーは、自動車税の減税対象になることがあります。ただし、商用車は対象外のことが多いです。
よくある疑問をスッキリ解決
自動車税について、よく寄せられる疑問をまとめました。
年度途中で車を売った場合の税金は?
年度途中で車を売却した場合、残りの月数分の税金が還付されます。ただし、軽自動車税には還付制度がありません。
普通車の場合は、売却手続きと同時に還付の申請も行いましょう。
廃車にした時の還付手続き
車を廃車にした場合も、残りの月数分の税金が還付されます。廃車手続きを行った翌月から年度末までの分が対象です。
手続きは運輸支局で行えます。
他県に引っ越した時の手続き
他の都道府県に引っ越した場合、車検証の住所変更と同時に、自動車税の納税地も変更されます。
引っ越し先の運輸支局で手続きを行ってください。
法人名義の車の税金はどうなる?
法人名義の車でも、自動車税の仕組みは同じです。ただし、経費として処理できるので、個人よりも税負担は軽くなります。
法人の場合は、顧問税理士に相談することをおすすめします。
まとめ:自動車税は5月の大切な支払い、計画的に準備しよう
今回の記事では、車の税金である自動車税について詳しく解説しました。以下に要点をまとめます。
- 自動車税は毎年5月に納付書が届き、5月31日(2025年は6月2日)までに支払う
- トラックは積載量、軽貨物車は一律の税額で計算される
- 事業用登録の方が税金は安いが、手続きが複雑になる
- 支払い方法は現金からキャッシュレスまで多様化している
- 納付書が届かない場合は住所変更の確認が必要
- 滞納すると延滞金や車検拒否などのペナルティがある
- 13年経過車は税額が上がるので注意が必要
自動車税は車を持つ以上、毎年必ず発生する費用です。特に仕事で車を使っている方にとっては、重要な経費の一つですね。
支払い方法も便利になっているので、自分に合った方法を見つけて確実に納付しましょう。計画的に準備しておけば、もう慌てることはありませんよ。